Columnコラム

R言語とは？

R言語は統計解析、データ分析、グラフィック分野に特化したプログラミング言語です。
オープンソースのため、無料で利用することができます。
R言語はオークランド大学の
ロス・イニグリッシュ（Ross Ihaka）と
ロバート・ジェンチル（Robert Gentleman）によって開発されました。
R言語は、「S言語」という統計処理用の言語の仕様を継承して開発されています。
1990年代初頭に開発が始まり、1993年に最初のバージョンがリリースされました。
統計学者やデータ解析者のコミュニティによって支えられて開発されてきたR言語ですが、
ビジネスの分野で統計学が注目を集めるにつれて重要度を増しています。

R言語の特長

R言語の特長は以下の3点です。

　①データ解析に特化している
　②環境に依存しない
　③学習リソースが充実している

①データ解析に特化している
R言語は統計解析とデータ処理のために設計されたツールセットを提供しています。
統計モデリング、仮説検定、回帰分析、クラスタリングなど、
さまざまな統計手法を実装するための関数やパッケージが豊富にあります。
また、データ可視化のためのグラフ制作や、
ベクトル処理を扱うの関数やオプションも豊富です。
統計分析やデータサイエンスに必要なアウトプットを細かく設定し、
処理や描画も簡単であることが、R言語の最大の特長といえます。

②環境に依存しない
R言語はマルチプラットホームのため、
さまざまなオペレーティングシステム（Windows、Mac、Linuxなど）で動作します。
そのため、データの共有も容易で、多くのユーザが開発に携わることができます。
また、R言語は非常に互換性が高いことも特長です。
C言語や C++、Python、Javaなどの
異なる言語やツールと組み合わせて使用することができ、
BIツールとも連携しやすいです。

③学習リソースが充実している
そもそもR言語は統計学者が作成したプログラミング言語のため、
言語自体の難易度は低めです。
プログラミングを経験した方であれば、
文法などは比較的簡単に習得できます。

また、R言語はオープンソースのプログラミング言語です。
利用にあたってライセンスを購入する必要がなく、
誰でも手軽に利用を始められます。

さらにR言語のコミュニティはアクティブで、
ユーザー間の情報共有や相互サポートが盛んに行われています。
公式のマニュアルやチュートリアル、オンラインコース、書籍なども豊富で、
初心者から上級者まで幅広いレベルの学習が可能です。