【入門編】R言語とは?活用できる仕事は?
目次
はじめに
R言語(アールげんご)は、統計やデータ解析に特化したオープンソースのプログラミング言語です。
JavaやC#のような汎用的な言語ではありませんが、データのグラフ化や図解化の機能が充実しています。
近年、機械学習・医療・バイオインフォマティクスなど様々な分野で重要性が高まっています。
今回はR言語の特徴や将来性、R言語でできることについてご紹介いたします。
これからITエンジニアの需要が高まっていく中で、
どのようなキャリアを形成していくのか、
スキルを身に着けていくのかを見極めることが大切です。
また自身のやりたい仕事や目指す仕事は何か、
将来あるべき姿に近づくために何が必要なのかを明確にするために、
R言語の特長をご紹介します。
R言語でできること
- R言語とは?
- R言語を活用した仕事とは?
-
R言語とは?
R言語は統計解析、データ分析、グラフィック分野に特化したプログラミング言語です。
オープンソースのため、無料で利用することができます。
R言語はオークランド大学の
ロス・イニグリッシュ(Ross Ihaka)と
ロバート・ジェンチル(Robert Gentleman)によって開発されました。
R言語は、「S言語」という統計処理用の言語の仕様を継承して開発されています。
1990年代初頭に開発が始まり、1993年に最初のバージョンがリリースされました。
統計学者やデータ解析者のコミュニティによって支えられて開発されてきたR言語ですが、
ビジネスの分野で統計学が注目を集めるにつれて重要度を増しています。 -
R言語を活用した仕事とは?
R言語は、さまざまな業界や場面で使われますが、
用途は大きく分けて「統計解析」と「機械学習」の2つです。
そのため、R言語を活用した仕事は、主に4つに分類されます。
その内訳は、機械学習エンジニア、データエンジニア、
データサイエンティスト、学術研究者です。①機械学習エンジニア
機械学習エンジニアは、機械学習システムの開発を行うエンジニアです。
機械学習は、膨大なデータからルールやパターンを発見するための手法になるため、
統計解析が重要になる分野です。R言語には「dplyer」や「stringr」などのその機械学習システムの構築に
利用できるパッケージが豊富に備わっているため、
R言語を使って機械学習システム開発を行うことが多いです。②データエンジニア
データエンジニアは、データ分析のためのシステムやツール、
データベースなどの開発を行うエンジニアです。
R言語を使用して、データパイプラインの構築やデータの処理を行います。
データの収集、変換、ロード(ETL)プロセスの開発や、
データベースとの連携、データのストリーミング、
データ品質の管理などを担当します。③データサイエンティスト
データサイエンティストは、膨大なデータを分析してビジネスに活用できる有用な知見を見出し、
意思決定をサポートする仕事です。
R言語を使用すれば、データのクレンジング、
前処理、統計モデリング、機械学習の実装、データの可視化など、
データに対する幅広い分析作業が行えます。④学術研究者
R言語を活用できればよいという仕事ではありませんが、
R言語は学術研究の分野でも広く使用されます。
研究データの分析、実験結果の統計解析、論文の作成などに活用されます。
おわりに
R言語は、統計やデータ解析に特化したオープンソースのプログラミング言語です。
さまざまな業界や場面で使われますが、
用途は大きく分けて「統計解析」と「機械学習」の2つです。
R言語の活用には、統計解析の知見が求められるため、
言語の習得そのものが仕事に繋がるわけではありませんが、
データサイエンティストや機械学習エンジニアなど、
今後需要が伸びていく仕事において強力な武器になるプログラミング言語といえます。
自身の将来のエンジニア像、ありたい姿を描きながら、
どのような仕事をしていきたいかやどのスキルを身に付けなくてはならないかを見極め、
自分らしいキャリアを積んでいきましょう。
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