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【入門編】Scalaとは?活用できる仕事は?

言語/入門編
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目次

    はじめに

    Scala(スカラ)は、2003年にスイス連邦工科大学教授Martin Odersky氏によって開発されたオープンソースのプログラミング言語です。Java Virtual Machine(JVM)上で動作する言語として知られ、オブジェクト指向と関数型プログラミングの特長を併せ持つユニークな言語として注目されています。

    今回はScalaエンジニアが活躍する仕事やScalaを使った仕事についてご紹介いたします。これからITエンジニアの需要が高まっていく中で、どのようなキャリアを形成していくのか、スキルを身に着けていくのかを見極めることが大切です。また自身のやりたい仕事や目指す仕事は何か、将来あるべき姿に近づくために何が必要なのかを明確にするために、Scalaの特長をご紹介します。

    Scalaでできること

    1. Scalaとは?
    2. Scalaを活用した仕事とは?
      1. Scalaとは?


        Scala(スカラ)は、2001年にスイス連邦工科大学のMartin Odersky氏によって開発され、2004年にJavaのプラットフォームにリリースされたプログラミング言語です。 Javaの登場が1995年であることを考えると、Scalaは比較的新しい言語といえます。 Martin Odersky氏はGeneral Javaとjavacの開発に携わった経験があるため、ScalaはJavaとの互換性を重視して開発されています。 そのため、ScalaはJavaのクラスをインポートしたり、ライブラリを使用することができるため、Javaの「後継言語」とも呼ばれます。

        また、Scalaは、Javaの持つオブジェクト指向の特長と、関数型プログラミングの特長を組み合わせたプログラミング言語でもあります。 Javaとの互換性を持ちながら、より簡潔で表現力豊かなコードを書くことができるのがScalaの大きな特長です。

      2. Scalaを活用した仕事とは?


        ScalaはJavaの後継言語と呼ばれており、基本的にJavaで行えるほとんどすべての開発を行うことができます。 国内ではSmartNewsやChatwork、海外ではX(旧:Twitter)やLinkedinなど、著名なサービスの開発言語として、Scalaが採用されています。 ここでは、一般的に活用されるシーンを3つ紹介いたします。 その内訳は、Webサービス開発、スマホアプリ開発、業務システム開発です。

        ①Webサービス開発
        Webサービスは大規模になればなるほど、動作スピードや堅牢性が求められます。 Javaの上位互換といえるScalaは、実行スピードが早く堅牢性も高いため、大規模なWebサービスの開発に向いているといえます。

        ②スマホアプリ開発
        AndroidアプリではJavaやKotlin、iOSアプリではObjective-CやSwiftが主流ですが、Scalaでもスマホアプリの開発は可能です。 実際にSmartNewsやはてなブックマークなどの国内スマホアプリサービスはScalaを利用して開発されています。

        ③業務システム開発
        業務システムとは、企業の業務効率化を図るシステムや、金銭面を管理するシステムなど、企業活動で使用されるシステムを指します。 企業は堅牢性や保守を重視して、確実に稼働を続けるシステムを採用します。 実行スピードの速さと高い堅牢性を持っているScalaは、業務上で使用するシステムにも安心して採用できます。

    おわりに

    Scalaはオブジェクト指向の機能と関数型プログラミングの両方の特長を併せ持ち、シンプルで可読性が高いプログラミング言語です。 Javaの後継言語とも呼ばれ、基本的にJavaで開発できるものはすべて開発可能です。 Scalaを使いこなすためにはオブジェクト指向と関数型プログラミング両方を理解する必要があるため、習得難易度は高いですが、扱うことができればほぼ全ての開発を行うことができます。

    自身の将来のエンジニア像、ありたい姿を描きながら、どのような仕事をしていきたいかやどのスキルを身に付けなくてはならないかを見極め、自分らしいキャリアを積んでいきましょう。

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