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エンジニアがキャリアアップと自分らしさを両立するために抑えるべきワークスタイル選びのポイント

キャリアアップ支援
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    はじめに

    これからのエンジニアは、多様な働き方が可能であることを踏まえ、「自分らしさとは何か」を整理した上で、意思を持って「自分らしく働ける環境」について最大限に検討すべきことは言うまでもありません。

    これまでは、新卒でシステム会社やWEBサービス企業に就職し、一定期間働いた後に自身の志向性に合わせて、次なる環境を求めて転職をするというものが、キャリアアップを行う上でのスタンダードな方法でした。

    しかし最近では、働き方改革の流れもあり、「会社員、副業、パラレルワーク、フリーランス、起業」など、エンジニアとして様々な働き方が選べるようになってきました。

    そのため、自身がエンジニアとしてどのようなキャリアを創っていきたいか、を前提としたキャリアパスを元にスキルアップすることと、働き方の自由度を上げることの両立がしやすくなってきています。

    エンジニアの皆様にとっては、働く環境の変化を踏まえて、中長期的にエンジニアとしてのキャリアアップ、そしてキャリアチェンジを考えることが、とても大切になってきています。

    こうした状況を踏まえ、本記事ではエンジニアの新しい働き方について、詳しく解説していきます。

    エンジニアが自分らしさを大事にしながらキャリアアップを実現するためのポイント

    エンジニアの需要は、情報サービス業やインターネットサービスを中心に確実に増えていますが、IT業界の発展に対してエンジニアの育成が追いついていないことや、
    既存エンジニアの高齢化、IT業界離れなどが主な理由で、需要が満たされていない状況が続いています。

    そのため、エンジニアの市場価値は年々高まっており、エンジニアにとっては売り手市場と言えます。

    そのため、キャリアプランをしっかり描けば、スキルアップだけではなく、自らの生活に合った働き方を選ぶこともできます。

    これから、エンジニアとしてのスキルアップのみに目を向けるのではなく、自分らしく働くという観点も含めて、キャリアアップを図る上で気を付けたいポイントについて詳しく解説していきます。

    1. 会社員エンジニアとして働く
    2. フリーランスエンジニアとして働く
    3. 起業家エンジニアとして働く
    4. 副業エンジニアとして働く
    5. パラレルワークエンジニアとして働く
    1. 会社員エンジニアとして働く

      大学や専門学校などを卒業し、新卒でエンジニアとして働く際に、大半の方がキャリアをスタートさせるのが会社員エンジニアとしてではないでしょうか。

      会社員として、企業に所属し職務をまっとうする働き方です。新卒であれば社会人としての基本を学びエンジニアとしてゼロからスタートを切りたいと考える方や、中途入社であれば企業に所属することによる安定を求める方に好まれる働き方と言えるでしょう。

      しかしながら、先々が不透明なVUCA時代においては、「企業に雇われたから一生安泰」ということはまずなく、「与えられた仕事を粛々とこなす」というだけでは、十分なキャリア形成ができるというケースばかりではないのが現状です。

      重要なのは、自ら明確な意思を持ってキャリアを形成するという意識を持つこと、また、自身の市場価値を引き上げるという考えの下に仕事をすること、の2点です。

      働き方という点では、毎日決まった時間に出社し仕事を開始することになりますが、最近では自宅からリモートで仕事を開始することも増えてきました。

      会社員として企業が定めたルールを守り、就業時間+αの時間を会社員として仕事をするという過ごし方になります。

      こうした一定のサイクルで働く働き方を望む方には向いている働き方と言えるでしょう。

    2. フリーランスエンジニアとして働く

      2000年初頭やバブル期などと比べて、フリーランスエンジニアとして働く方、またそういう働き方を考える方が増えてきました。

      会社員エンジニアと大きく異なる点として、自身の確固たるスキルがあることが前提で、自身が関わる仕事を得ることが出来るという点です。

      自身が持つ技術力と経験をプロジェクトでどのように発揮するのかは、会社員エンジニアと同様にもちろん重要ですが、それに加えて自身が担当する仕事を自分で見つけることから始めなければいけません。

      自分自身の人脈から仕事を得られるように動くことは必須ですが、最近では、仕事を斡旋してくれるエージェントや業務委託のポータルサイト、SES形態の企業など、仕事を見つける方法は様々あります。

      この働き方を成立させるためには、仕事を得る手段を複数確保することが不可欠であると言えます。

      また、会社員と異なる点として、企業に常時雇用されているわけではないため、一定のスキルを持ち価値を発揮しなければ、安定的に仕事を得ることはできません。

      状況によっては、せっかく見つけた仕事であっても、企業側の都合で打ち切りになってしまうケースも少なくありません。

      働き方という点については、期間内に一定のクオリティを担保した仕事をし、スケジュール通りに納品ができれば比較的自由な働き方をすることも可能なケースも多くあります。

      サーフィン好きな方であれば、早朝海に出て一息ついてから自宅で仕事を開始することなども可能です。

      こうした自由度が高い分、仕事の管理はもちろん、自己の管理もしっかり行わなければいけないため、自律した方に向いた働き方であるということが出来ます。

    3. 起業家エンジニアとして働く

      会社員エンジニアやフリーランスエンジニアとは毛色が異なる働き方として、自身でサービスを創り、起業するという働き方があります。

      世の中の利便性を向上させたいなどの想いから、起業するエンジニアが昨今増えています。

      エンジニアの場合には、サービスを自分で直接創ることが出来るため、それを軸に事業を展開するケースも増えています。

      しかし、会社員エンジニアやフリーランスエンジニアとは異なり、自身が手掛けたサービスがどれだけ良いサービスであったとしても、
      そのサービスをユーザーに知ってもらい使ってもらうためのマーケティングをしたり、資金を調達したり、営業をしたりなど、企業として事業を行っていくための組織運営能力が問われます。

      会社員エンジニアやフリーランスエンジニアとは異なり、自由度は圧倒的に高くなる一方で、収入を得ることの難易度が飛躍的に上がってしまうのがこの働き方です。

      技術に自信があるが経営することに対しては不安であるという場合には、苦手な部分を得意とするパートナーを見つけて一緒に事業を行うことが有効な手段と言えます。

      働き方という点においては、何の制約もないため自由のひと言ですが、その分、全てにおいて自身で考えて動かなければいけないため、そうした環境が向いているという方にとっては理想的な働き方を実現することは可能ですが、
      起業後10年生き残る確率が6.3%程度と言われる中、仕事に日々追われる可能性が非常に高い働き方であると言えます。

      一方で、誰かにやらされているという感覚はなく、すべてを自分で決めているという意味では、多忙な毎日を過ごしている中でも自由を感じられる働き方とも言えます。

    4. 副業エンジニアとして働く

      最近、国を挙げて奨励されているのが、副業で働くという働き方です。

      最近会社員エンジニアの方で副業をする方が右肩上がりで増えてきましたが、エンジニアの方は手に職を持っているため、
      エンジニアの需要が高い昨今では所属する企業の就業時間後の時間や、週末などの空いた時間を有効活用して副業を行うエンジニアの方も増えています。

      今後、エンジニア需要が増え続ける中では、エンジニアの副業ニーズも増えていく事が予想されるため、エンジニアとして求められるスキルを有する方にとっては、収入アップを図る良い機会になると言えます。

      また、会社員エンジニアであっても、会社の業績によっては解雇されるリスクも少なくありませんが、副業で収入を得るだけでなく、正社員としての雇用先とは別の企業との接点を持つこともできるため、
      職を失うことに対するリスクヘッジにもつながる働き方とも言えます。

      働き方という点では、雇用されている企業の仕事がメインになるものの、空いた時間を有効活用できるため、自身の持つスキルを有効活用し経験を積むことが出来るだけでなく、
      新たなチャレンジへの機会につなげることも可能ですので、エンジニアとしての収入増だけでなくスキルを上げたいという方に向いた働き方であると言えます。

    5. パラレルワークエンジニアとして働く

      副業エンジニアの発展形ともいえる働き方として、パラレルワークをする方も増えています。

      パラレルワークは、副業と近しい部分もありますが、収入以上に自身が経験したいことを優先するキャリア重視型の働き方と言えます。

      パラレルワークでよく見られるのは、本業の勤務を週3日程度にして、残りの日数は別の企業での仕事を行うというケースです。

      本業とは業界やサービス内容が全く異なる事業をしている企業で勤務するケース、非営利団体で働くケースなど、個人によって様々です。

      働き方という点については、複数の企業や組織で働くと、一社だけにお勤めするよりも幅広いスキル・経験が身に付くため、効率的なキャリアアップが目指せる働き方と言えます。

    おわりに

    エンジニアの需要が高まりを見せている現在、エンジニアとしてのキャリアアップと自分らしく働くことを両立するために必要となるポイントをご説明させていただきました。

    会社員、フリーランス、起業家、副業、パラレルワークと、代表的な働き方を5つご紹介させていただきましたが、
    全ての働き方に共通するポイントはエンジニアである自身が人生においてどのようなことを重要視するのかを明確にし、自分らしく働きながらエンジニアとしてキャリアアップしていくということです。

    どのようなキャリアプランを描いたとしても、キャリアアップを考える際に忘れてはいけないこととして「自分らしい働き方」に重きを置き、エンジニアとしてのキャリア形成を検討して頂きたく思います。

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