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エンジニアがキャリア形成を図る上で不可欠な「自分らしさを大事にする」という考え方

キャリアアップ支援
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    はじめに

    少子高齢化の日本において、IT化がこれまで以上に進むことは明々白々です。

    そうした中で、エンジニアの需要は今以上は高まりますが、経済産業省の試算によると2030年には、従来型のIT人材は約10万人ほど余るものの、先端IT人材は55万人ほど足りなくなるとの試算があります。

    仮に、従来型のIT人材がすべて先端IT人材にシフトしたとしても、先端IT人材は45万人不足するという試算となります。

    こうしたIT人材の需要の変化の中で、エンジニアがキャリア形成を行う上で気を付けなければいけないポイントがあります。

    それは「自分らしさ」を大事にするということです。

    ある意味において、「自分らしさ」を大事にするということは、スキルアップやキャリアアップを考える前に考えることかもしれません。

    こうした状況を踏まえ、本記事ではエンジニアがキャリアを形成していく過程において、自分らしさを大事にする必要性について詳しく解説していきます。

    エンジニアが自分らしさを大事にしながらキャリア形成を図るためのポイント

    エンジニアの需要が右肩上がりになっていく日本において、エンジニアは他の職種と比較しても、日本経済における重要度が増すことは明白です。

    一方、エンジニアの需要は高まるものの、働き方が多様化する中で、従来のように会社が示す指標に従い、同僚を横目に見ながら同程度の成果を出せば良いという時代ではなくなります。

    エンジニアは、周囲と自分を比較をするのではなく、自分らしいとは何かを考え、キャリアを形成していく事が重要になります。

    ここでは、エンジニアが自分らしさを大事にしながらキャリア形成を図るポイントについて詳しく解説していきます。

    1. 自分らしさがなぜ必要かを理解する
    2. 自分らしさが何かを明確にする
    3. 自分らしさを踏まえたキャリア形成を考える
    1. 自分らしさがなぜ必要かを理解する

      労働人口が減少し、AIやロボットが様々な事を代替し、これまでのような仕事をしなくても生きていける時代がやがて訪れます。

      またこうした時代は、今後益々多様な働き方が増えるため、会社・組織に属さなくても生きていける時代とも言えます。

      従来は、企業に新卒で入社しその後所属する企業の方針に従い敷かれたレールを進んでいけば、それなりのキャリアを積むことが出来ましたが、
      今後働き方が多様化する中では働く環境そのものが変わるため、自分で考えてキャリアを形成していかなければいけません。

      エンジニアの需要は右肩上がりなので、仕事の内容を選ばず、一定のスキルがあれば自身が対応できる仕事がなくなるリスクは低いと言えますが、自分らしさを保てない仕事を仕方なくすることになるリスクは高くなります。

      だからこそ、どのような仕事を選ぶべきか、どのような働き方が自分に合った働き方かを考えるためにも、自分らしさがどのようなものかを明確することが必要となります。

    2. 自分らしさが何かを明確にする

      昭和・平成のビジネスパーソンの中でも、エンジニアが自分らしさを重要視し、仕事や職場、働き方を意識的に選んできた方が多かったかというとそうとは言えないのではないでしょうか。

      その理由としては、IT化がどんどん進む中で、システム開発においては、ゼネコン体質になり、他次請けが蔓延する中で必ずしも業務内容に見合った人件費が適切に払われる就業環境ばかりではなかったのが現実でした。

      だからこそ、これまでエンジニアが自分らしさを考える重要性を考える機会が少なかったとも言えます。

      しかし、前出の通りこれからは多様な働き方が可能になるため、自分らしさとは何かを明確にし、自分らしさを保てる働き方を考え、キャリアを形成することが今後キャリアアップを図る上で非常に重要となります。

      自分らしさを明確にするためには、自身にとってどのようなことを好むか、どのようなことを嫌うかを整理し、自身が物事を判断する際の基準を明確にすることが第一歩となります。

      このプロセスを通して、自身の判断基準をより多く、かつより高い水準で満たす環境を創り出すことが自分らしさを保つ生き方であると言えます。

    3. 自分らしさを踏まえたキャリア形成を考える

      自分らしさを考える上での基準となる判断基準を明確にした後は、現時点の自身のスキルで選択可能な仕事内容・働く環境をピックアップし、その中から最も基準を満たす環境を選ぶことが次のプロセスになります。

      しかし、気を付けなければいけないのは、現時点で選択可能な選択のみで判断してはいけないということです。

      5年後、10年後の自分らしい生き方ができる理想の状態を事前に描き、その状態に最も最短でたどり着けるかどうかを一つの基準として、現在選択できる選択肢を選ぶことも非常に重要なポイントになります。

      5年後、10年後の自分らしい生き方が出来る理想の状態によっては、現時点では決して一番だとは言えない選択肢であっても、理想の状態にたどり着くために最短距離となる選択肢なのであれば、そうした仕事内容・働き方を選ぶことこそが重要になります。

      しかし、これは一概には言えず、最短距離であったとしても、自分らしさから大きく乖離してしまう場合には、急がば回れの考え方のもとに、時間はかかっても自分らしさを保ちながらキャリアを形成できる働き方を選ぶことも重要になります。

    おわりに

    IT人材需要が今後益々高まる市場において、従来のような「敷かれたレールをそれなりに走ればよかった、大量生産・大量消費、高度経済成長時代」から、現在は「個の価値観が多様化し、自身の価値観が重視される」ようになってきました。

    これはまさに「自分らしさ」が重要な時代になったと言っても過言ではありません。

    エンジニアは、自身のキャリアを形成する際には、「自分らしさ」とは何かを明確にし、「自分らしさ」を大事にしながらキャリア形成ができる環境を明確にした上で、仕事内容や働く環境を選択することが重要であると言えます。

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