エンジニアが自分らしさを大事にするために「働き方改革」を実現するためのポイント
目次
はじめに
働き方改革については、平成29年3月28日働き方改革実現会議決定された「働き方改革実行計画」において、「日本経済再生に向けて、最大のチャレンジは働き方改革」とされています。
そこでは、「働き方」は「暮らし方」そのものであり、働き方改革は、日本の企業文化、日本人のライフスタイル、日本の働くということに対する考え方そのものに手を付けていく改革であると定義されています。
働き方を改革することは、日本経済再生のためにも重要である国策として取り組まれていますが、今後の日本の生産性向上を支えるIT業界においては、なかなか進んでいないことも実情です。
国策に基づき、大手企業を中心に働き方改革に取り組み始めていますが、多重請け構造のシステム開発の現場においては、開発に関わるスタッフ一人一人が自身の望む働き方を実現できるかというとそうとは言い切れない場合がまだまだ多いのが実態であるように思います。
現状エンジニアが働き方を改革するためには、エンジニア自身の意識の改革が非常に重要になってきます。
こうした状況を踏まえ、本記事ではエンジニアが自分らしさを大事にするために、「働き方改革」を実現していくことについて詳しく解説していきます。
エンジニアが自分らしさを大事にするために、働き方を改革するためのポイント
2017年3月の働き方改革実現会議決定年以降、IT業界でも大手SIerやWEBサービス企業を中心にエンジニアの働き方改革すべく取り組みが始まりました。
しかしながら、従来の多重請け構造が根付いているIT業界においては、エンジニアにとって十分な働き方改革が進むにはまだまだ時間がかかるかもしれません。
こうした状況にあっても、エンジニアが自分らしさを大事にするためには、自らの意思を持ち働き方を改革する必要があります。
「働き方」は「暮らし方」そのものでありますので、エンジニアが自分にとって理想のワークライフバランスを大事にするためには、現在所属する会社やアサインされているプロジェクトの方針に従っていさえするればいいというものでもありません。
エンジニアが自分らしさとは何か?を考えることが重要であり、それを実現する環境を自ら作り出すことが重要になります。
ここでは、エンジニアが自分らしさを大事にするために働き方を改革する上でのポイントについて詳しく解説していきます。
- 自分らしさを実現する暮らし方を考える
- 自分らしい暮らし方を実現する働き方を考える
- 自分らしい働き方を実現する方法を考える
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自分らしさを実現する暮らし方を考える
日々システム開発に従事する中で、コーディングのスキルをいかに上げるか、システムの構造をいかに最適なものにするかなど、仕事のクオリティ向上のために向かい合う中で、自分らしさを考える時間を確保できているエンジニアの方は多いとは言えないのではないでしょうか。
日常生活を送る中で、目の前の課題を解決するだけでも、精一杯というエンジニアも多いように思います。
しかし、何も考えなければそうした生活は今だけではなく、2年後、3年後も続いてしまうケースがほとんどです。
自分らしさとは何か?自分らしい生活とは何か?暮らし方とは何か?を立ち止まって考える時間を設けなければ、何も変わることはありませんし、何も変えることはできません。
自分らしさを大事にした、「働き方=暮らし方」と捉え、スキルアップやキャリアアップのみを考えるのではなく、「趣味のサーフィンを日常的にできる暮らし方」や「愛犬と早朝のんびり散歩をすることができる暮らし方」は決して実現できない未来ではありません。
自分らしさとは何か?それがない生活が今から30年続くとしたときにそれでいいのか?
など、自分自身との対話をする時間を設けることは、働き盛りのエンジニアだからこそ、今後の生き方を考える上でも重要であると言えます。
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自分らしい暮らし方を実現する働き方を考える
自分らしさを大事にできる暮らし方を具体的にイメージした後には、それらを実現するためにも、十分な収入源をえなければいけません。
収入は大いに越したことはありませんが、自分を見失ってしまうような働き方をしてまで得るものでもありません。
何事も過不足なく行うことが、バランスが取れた生き方をする上ではポイントになることが多いのは間違いありませんので、何事も程度をあらかじめ考えることが大事になります。
自分らしさを実現するために、過不足のない収入はどのくらいか?将来的に自分らしさを実現する上で、必要となる収入はどの程度必要かを考え、働き方を考えることが重要になります。
過不足のない収入を考えるためには、具体的には、「どのような家に住むのか?外食に行く頻度はどの程度したいか?自宅の内装はどのようにしたいか?休みの日にはどのような場所に旅行に行きたいか?趣味はどの程度の頻度で嗜みたいか?」など、様々なことを考える必要があります。
これらを精緻に考えようとすると、非常に高度なシミュレーションが必要になるかもしれませんが、引っ越しサイトや移住関係のサイト、住みたい街の飲食店情報、遊びに行く場所の情報、
ゴルフや釣りなど趣味の道具を購入するサイトなどを見ながら、あらあらで良いので試算をしてみると、自分らしさを実現する生活をする上で必要な収入を算出することが可能になります。 -
自分らしい働き方を実現する方法を考える
自分らしいくらい仕方を実現する働き方を考え、それを実現する費用を算出した後には、具体的な手段を検討する必要があります。
2020年以降、リモートワークで働くことを認める企業が増え、リモートワークの推進派国策にもなっています。
通信環境が発達したため、インターネットに接続しているパソコンが1台あれば、対応できる業務が大きく増えたことも、場所の制約がなくなってきた大きな理由と言えます。
そのため、システム開発を行うエンジニアにおいては、地方暮らしをしながらもリモートで開発を行うことが可能になりました。
そうした環境においては、サラリーマンエンジニアとして地方に暮らしながら働くことも可能になりました。
従来であれば、こうした働き方はフリーランスのエンジニアでなければなかなかできない働き方でしたが、時代の流れもあり以前はできなかったこうのような働き方も可能になりました。
また、フリーランスで働く場合においても、以前よりも仕事を選びやすくなったのは、クラウドワークスやアナザーワークスのような業務委託依頼サイトや副業求人サイトなどの存在が大きいと言えます。
従来と異なり、エンジニア自身が明確な意思を持ち、自分らしさを大事にした暮らし方・働き方の実現を考えさえすれば、それらを実現する方法は以前よりも見つけやすくなったことは間違いありません。
だからこそ、先入観に囚われることなく、自分らしさを大事にする暮らし方や働き方を実現する方法を追求することが重要であると言えます。
おわりに
エンジニアは、「自分らしさ」を大事にする働き方を実現するためには、以前よりも環境は整ってきたことは間違いありません。
しかしながら、学校教育のように「●●のようにすれば良い」という見本のようなものがあるわけではありませんので、自分らしさを大事にする暮らし方とはどのようなものか?
自分らしさを大事にする働き方とはどのようなものか?を自分自身で明確に定義することが必要になります。
普段の多忙な生活の中で足を止めて自分らしさを考える時間を取ることはなかなかできないことかもしれませんが、将来の納得のいく人生を送るためにも、少し立ち止まって自分らしさについて考え、
自分らしさを大事にする暮らし方を実現できる働き方に検討することが重要であると言えます。
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