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1万人以上の面接・転職相談をしてきた人事経験者が語る転職相談のポイント

スキルアップ支援
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目次

    はじめに

    2030年には45万人のIT人材が不足すると言われている状況において、今後益々エンジニアの需要は高まっていくことは必然です。

    20代の若手エンジニアはあらゆるIT企業から引っ張りだことであり、若手のうちには第2新卒であっても転職先に困ることはないというのが実情だと思います。

    しかしながら、売手市場だからこそ気を付けなければいけないことがあります。

    それは転職相談の相手選びです。

    特に20代エンジニアの方で初めて転職活動を行うという場合には、気を付けるべきポイントがあります。

    こうした状況を踏まえ、本記事ではエンジニアが自分らしさを大事にしながらキャリア形成を実現するために必要となる転職相談について詳しく解説していきます。

    1万人以上の就職・転職支援の経験から導き出した理想的な転職相談のポイント

    1万人以上の面接・転職相談・キャリアカウンセリングをしてきた経験を踏まえ、エンジニアのキャリア形成について言えることは、消耗品になってはいけないということです。

    特に、20代の若手エンジニアの方に注意いただきたいのは、自分が売手市場の人材であるということを正しく認識することが重要です。

    転職市場において、若手エンジニアの方は人材紹介会社にとっては転職斡旋しやすく他の職種と比較して内定も出やすい職種のひとつです。

    また、IT企業の人事にとっても若手エンジニアは喉から手が出るほど採用したいターゲット人材です。

    そのため、転職相談において、適切なパートナーに相談をしないと、自身のキャリア形成がうまくいくことを前提とした転職にならないケースも少なくありません。

    ここでは、エンジニアが自分らしさを大事にしながらもキャリア形成を行う上で必要となる転職における転職相談のポイントについて詳しく解説していきます。

    1. 人材紹介会社のスタッフは基本的に営業数字を持っていることを知る
    2. 転職にはメリットとデメリットの両方が必ず存在することを知る
    3. 自身が理想とする転職の実現をサポートする相手は自ら見極める
    1. 人材紹介会社のスタッフは基本的に営業数字を持っていることを知る

      エンジニアが転職を考える際に、ポピュラーな方法のひとつに人材紹介会社の利用するケースがあります。

      人材紹介会社は企業が採用したい人材を紹介し、転職が決まった場合に年収の35%を紹介手数料として得る仕事です。

      成果報酬型のサービスになるので、当然ですが転職が確定しなければ1円にもなりません。

      そのため、内定が出るとその会社に入社してほしいと考えるのは自然なことです。

      自分自身が応募を決めた企業なので、入社を検討できる1社かもしれませんが、優先順位が1番目の企業からタイミングよく内定が出る場合ばかりではありません。

      人材紹介会社は倫理観を守り仕事を行っているため、変なサービスを受けることはほぼあり得ませんが、自分自身がしっかりとした基準を持ち、自分が入社するか否かを決めないと、うまくいかなかった場合に大きな後悔を背負うことにもなりかねません。

      人材紹介会社のサービスを受ける際には、これらのことを踏まえることが重要です。

    2. 転職にはメリットとデメリットの両方が必ず存在することを知る

      転職相談を人材紹介会社に依頼する場合、転職することを決めていたとしても、現在所属する企業において自身の望むキャリアを形成できるプロジェクトへのアサインや異動が本当にできないのか、再度確認することがお勧めです。

      転職する決心を決めているなら、どのみち辞める会社ですら異動が出来なかったとしてもリスクがありません。

      自分自身がエンジニアとしてキャリア形成を行う上で、本当に別のプロジェクトや別の部門に異動することが必要なのであれば、その必然性を整理して上長や人事に思い切って相談してみてからでも転職は遅くありません。

      仮に前例がなかったとしても、そうした動きを取れるかどうかは転職をした際にも役立つ経験となりますので、検討することをお勧めします。

      万が一異動が叶えば転職によって職場環境を大きく変えるというリスクを取らずに、望む環境を得ることができます。

      転職によって新しい環境を得るということは、必ずしも良い条件ばかりではありませんので、出来ることは最大限対応することが重要です。

    3. 自身が理想とする転職の実現をサポートする相手は自ら見極める

      転職を考えた場合に、相談相手となるのは大学時代の先輩や同期、すでに転職をしている新卒同期、実家の両親など様々ですが、転職は非常にセンシティブな内容となるため、人材紹介会社を利用するケースはやはり多いように思います。

      リクルートキャリアやパソナキャリアなどの大手企業をはじめ、ブティック型と呼ばれる業界や職種特化型の人材紹介会社、ヘッドハンティングを主体とする人材紹介会社など、ひと言人材紹介会社と言っても千差万別です。

      また、キャリトレやビズリーチなどの人材登録型のサービスもあります。20代エンジニアや30代エンジニアには、大手人材紹介会社1社、ブティック型の人材紹介会社2社、登録型サービス1社の合計4社利用することがお勧めです。

      理由としては、大手人材会社であれば網羅的に求人情報を持っているため、転職市場を把握することがしやすいです。

      また、ブティック型の人材紹介会社であれば、一人当たりのコンサルタントが担当とする企業数は大手に比べて少なくなりますが、個人担当と企業担当が同じ場合が多く、企業の情報を非常に詳しく知ることができます。

      最後に登録型の人材サービスは企業の人事が常に採用対象をリサーチしてますので、人事目線での自分自身の市場価値を知ることができます。

      いずれにせよ、それぞれの人材サービスの特徴を踏まえてそれぞれのサービスのメリット・デメリットを加味して利用することが、自分らしさを大事にしたキャリア形成を実現するための転職を実現するために重要になります。

    おわりに

    エンジニアは売手市場だからこそ、「自分らしさ」を見失うことなく働ける環境でスキルアップ・キャリアアップを図ることが今後より重要になります。

    エンジニアを含む1万人以上のビジネスマンの面接やキャリアアカウンセリングを行ってきた経験を踏まえて、エンジニアのキャリア形成について思うことは、転職相談をする相手を選ぶことにも重きを置くことが重要であるということです。

    人のキャリア形成に深く関わる人材紹介会社のスタッフは、基本的に倫理観を守り転職支援をしていますが、個人差があることは事実です。
    エンジニアとしてハッピーに生きるためには、闇雲にスキルアップやキャリアアップすればいいということではありませんので、努力はすれども過剰な無理をすることなく、
    自分らしさを大事にしたエンジニアとしてキャリア形成を行える環境を得るためにも、転職相談相手を選ぶということが重要になります。

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