1万人以上の面接・転職相談をしてきた人事経験者が語るエンジニアが自分らしさを大事にするポイント
目次
はじめに
今後益々需要が高まるエンジニアがキャリア形成を行う上でIT産業の消耗品にならないためには、自分らしさを大事にしながら働くということがこれまで以上に重要になります。
しかしながら、「自分らしさを大事にする」働き方を考えた場合に、様々な情報がインターネット上には散見されますがそのほとんどが手法論になっているケースが多いように思います。
自分らしさを大事にする働き方とは、決して努力をせずに楽さを追求することでも、趣味に時間を当てる時間を最大化するということでもありません。
それらはあくまでも手法論のひとつでしかありませんので、それ自体がいい悪いということではありません。
自分らしさを大事にする働き方を実現するためには、「本質的に自分らしさとは何かを見極めたうえで働き方を決める」ことが必要になります。
こうした状況を踏まえ、本記事ではエンジニアが自分らしさを大事にしながらキャリア形成を実現するために必要となる自分らしさを見極めることについて詳しく解説していきます。
1万人以上の就職・転職支援の経験から導き出した自分らしさを考えるポイント
1万人以上の面接・転職相談・キャリアカウンセリングをしてきた経験を踏まえ、エンジニアのキャリア形成について言えることは、消耗品になってはいけないということです。
所属する会社や発注主の都合に振り回されないためにも、自分らしさを明確にすることは重要です。
お金のために働くことを良しとする生き方もあれば、そうでない生き方もあります。
これらを決めるのは社会通念上の常識などではなく、「自分らしさとは何かという基準」に照らし合わせて判断すべきものであると言えます。
ここでは、エンジニアが自分らしさを大事にしながらもキャリア形成を行う上で必要となる自分らしさを見極めるポイントについて詳しく解説していきます。
- 好き勝手にやる生き方と自分らしさを大事にする生き方は異なる概念
- 自分らしさとは自分のやりたいことが生活の中で出来ている状態
- 自分らしさを貫くためには世の中に必要とされる存在になることは必要
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好き勝手にやる生き方と自分らしさを大事にする生き方は異なる概念
自分らしさを大事にするという話になると、「他者を考えずに自分本位に自分の好きなようにやる」という意味で解釈をする人が少なからずいますが、決してそういう意味ではありません。
むしろ自分勝手や自由奔放にというニュアンスとは大きく異なる概念であり、「自分らしさを大事にする」というのは、自分を見失うような過度な無理をすることなく日々満足感を感じながら生活するという生き方を指します。
これを実現するには、自分らしさとは何かを明確にし、そうした自分らしさを保ちながら生きるためにはどうすればよいかを明確にすることが重要になります。
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自分らしさとは自分のやりたいことが生活の中で出来ている状態
自分らしさを大事にする生き方を考える際に、どういう状態を目指せばいいかを一言で表すと「自分のやりたいことが生活の中で出来ている状態」ということができます。
自分のやりたいことが日々の生活の中で実現できているというのは概念的には理解できるものだと思いますが、具体的にどうすることを指すのかについては普段から考えていないとなかなかイメージが付きづらいかもしれません。
自分らしさを考えるためには、自分がやりたいことを理解するところから始める必要がありますが、「自分がやりたいこと」という正解があるわけではありません。
自分が好むものをしているときには人間喜びを感じられますし、なりたい自分に近づいたときに充実感を感じます。
100％正しい回答としての「自分らしさ」を見つけようとせずに、60％くらいの精度で自分のやりたいことを考え始めると考えやすくなります。
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自分らしさを貫くためには世の中に必要とされる存在になることは必要
自分らしさを考え始め、実際に行動し始めるとだんだん実感が伴ってきます。
この実感が大きな違和感であればすぐにやめるべきですが、若干の違和感でなのであれば馴染んでいないだけの可能性もありますので、しばらく継続してみると良いと思います。
自分らしさを大事にするためには自分勝手あってはいけませんので、自分らしい生き方が世の中に必要とされるものに少なからずなっていなければいけません。
つまり、世の中のためになっていなければ、その状態を継続することが難しく、結果として淘汰されてしまうため継続することができません。
おわりに
エンジニアは売手市場なので、他の職種に比べ職に就くこと自体は難しいことではないかもしれません。
正直なところ採用市場において若手であればあるほど、チヤホヤされる職種であると言えます。
ゆえに就職や転職が比較的しやすいため、会社に所属をしたり業務委託で案件を獲得することも難しくないかもしれませんが、気が付けば雇用主や発注主の都合に振り回され結果として消耗してしまうエンジニアも少なくありません。
エンジニアとして自分らしさを大事に生きていくためには、自分らしさとはどういうことかを理解するだけでは十分だとは言えません。
自分自身が世の中のためになり、必要とされる存在になっていなければいけません。
しかしだからと言って偉業を成し遂げなければいけないということではなく、社会の一員として一翼を担うことから外れてはいけないということですので、生活の糧となる一定の収入を得られるよう価値を提供できることが重要です。
自分らしさを大事にする生き方こそが社会に消費されることなく納得のいく生き方ができる唯一の方法であると言えます。
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