Columnコラム

1万人以上の面接・転職相談をしてきた人事経験者が若手エンジニアからよく聞く就業環境の悩みに回答

キャリアアップ支援
作成日
更新日

目次

    はじめに

    エンジニアとしてキャリアを形成する上では、社会から必要とされるキャリアを形成するだけではなく、自分らしさを大事にしながらキャリアを形成することが重要となります。

    エンジニアがキャリア形成を考える場合には、スキルアップのために最新技術の習得、新しい開発言語での実務経験を考える若手エンジニアが多いように思います。

    しかし、エンジニアがキャリア形成を行う上で継続的にキャリアを形成するためには、それだけでは十分とは言えません。

    これらの要素と並行して検討すべきでなのは、自分らしさを重要視して働ける会社や職場環境をしっかり検討することです。

    自分らしさを大事にしながらもキャリアを形成していくためには、会社や職場環境選び、つまり就業環境の選び方が重要になります。

    こうした状況を踏まえ、本記事ではエンジニアが自分らしさを大事にしながら継続的にキャリア形成していく上で、若手エンジニアからよく聞く就業環境に関する悩みについて詳しく解説していきます。

    若手エンジニアからよく聞く就業環境の悩みを解決する上での考え方のポイント

    若手エンジニアが今後継続的にキャリア形成を行っていく上で、これまであまり重視されてこなかった「自分らしさ」を大事にするということが今注目されています。

    1万人以上の面接・転職相談・キャリアカウンセリングをしてきた経験を踏まえ、若手エンジニアが自分らしさを大事にしながらキャリア形成をしていく上で就業環境に関しての悩みを解決するためのポイントについて詳しく解説していきます。

    1. システム開発に真摯に取り組んでいるが給料が思うほど上がらない
    2. 評価基準があいまいでどうしたら評価されるかわからない
    3. 恒常的に発生する残業を減らして生活環境を整えたい
    1. システム開発に真摯に取り組んでいるが給料が思うほど上がらない

      自身が所属している会社や職場環境において、
      「アサインされているプロジェクトで結果を出すべく日々努力しており、スキルがあがりプロジェクトにおいて発揮されるバリューが上がっていることは上長にも理解されているが数年前と年収がほとんど変わっていない。」
      「納期に間に合わせるために残業は前向きに取り組んでいるが給料がわりにあっていない。」など、20代後半30代の多くのエンジニアからよく聞く悩みのひとつです。

      ITエンジニアは日本において他の職種と比較しても日本における平均年収と比較して高い傾向にあります。

      しかし、一方で納期に間に合わせるための残業や休日出勤などが多く労働時間が長くなりがちな職種でもあり、労働の高いである給料が見合っていないと感じる方も多いように思います。

      エンジニアとして給料を上げるためには、会社や職場環境における評価だけではなく、自身の市場価値を客観的に把握することが重要です。客観的な市場価値を知ることで所属している就業先に対しても交渉が可能になります。

      市場価値と実際の処遇に大きな乖離がある場合には、率直に交渉するのは必要です。

      また、今いる会社や職場環境において客観的な市場価値と大きな乖離があり、かつ現在の就業環境に思い入れがないのであれば、実力に見合った処遇がされる就業環境を求めて、転職を考えることも自分らしさを大事にする上では重要な手段の一つであると言えます。

    2. 評価基準があいまいでどうしたら評価されるかわからない

      システム会社においては、誰もが知っているような大企業から仲間数人で業務委託を受けることから始まったベンチャー企業まで様々な規模の会社があります。

      そのため、会社によっては人事制度が整っていないためにエンジニアを正しく評価することがそもそも仕組みとして出来ていないケースも少なくありません。

      給料が多い少ないという前に、そもそも正しく評価をしてもらえないというのは自分らしさを大事にする働き方においては是正したい環境であることは間違いありません。

      正しく評価がされなければいくら会社や職場に対して貢献したとしても、給料に反映されることは期待できません。

      一般的に人事制度は「等級制度」「評価制度」「給与制度」の3つから形成されます。

      等級制度とは自身のグレードやランクがどのような役割を果たすためにどのようなスキルや知識が必要かを定義したものになります。

      評価制度は、どのような結果をどのように評価するかを定義したものになります。

      最後に給与制度は、評価結果と給与をどのようなルールで反映させるかを定義したものになります。

      そのため、給与をあげるためには正しく評価してもらうことが必要になりますし、そもそも会社が自身に何を期待するのかが明確になっている必要があります。

      目標設定の際にどのような役割を自分自身に求めるかについての言及がない就業環境であれば、人事制度がしっかりしている企業への転職を考えることも自分らしさを大事にする上では重要な手段の一つであると言えます。

    3. 恒常的に発生する残業を減らして生活環境を整えたい

      システム開発の現場においては、納期に間に合わせるために慢性的に週40時間以上の残業を行っている職場は少なくありません。

      目の前の仕事に向き合いがむしゃらにスキルアップを図る20代前半の時には気が付きにくいことですが、自分らしさを大事にするキャリア形成を考えた場合に、
      20代後半から30代にかけてそうした就業環境で仕事を続けることが真に自身にとって必要なことなのかについて悩むエンジニアは少なくありません。

      責任感が強くやり切るタイプのエンジニアほどこうした悩みを抱えがちになります。

      国策として働き方改革が声高に言われるようになってきた中で、大手企業を中心に労働時間に対する意識が変わりつつありますが、中小・ベンチャー企業では対応しきれていない部分も少なくありません。

      全員が役員として友人と共に起業するなど給料だけではない想いがある場合などは例外かもしれませんが、一般的に継続可能なキャリア形成を行っていく上でも、自分らしさを大事にする就業環境で仕事をすることは重要です。

      自分らしさを大事にする働き方を考える際には、自分らしさを大事にできる生き方を考える必要があります。

      仕事も含めて自分らしさを大事にする生き方を考えた際に、求める就業環境がどのようなものかを明確にし、必要に応じて転職を考えることも自分らしさを大事にする上では重要な手段の一つであると言えます。

    おわりに

    エンジニアは売手市場ですので他の職種に比較して比較的高い給与水準で仕事をすることは可能です。

    しかしながら、自分らしさを大事にしながらキャリアを形成していくためには、会社や職場環境に言われるまま仕事をしていればいいということではありません。

    自分らしさを大事にするためには、スキルアップやキャリアアップを行う上で、自分らしい生き方を実現できる就業環境がどのようなものであるかを明確にする必要があります。

    自身で望む環境を手に入れるためには、自分らしさとは何かを知り望む環境を得るために最大限努力することが必須と言えます。

    自分らしさを大事にしたキャリア形成でなければ継続性はありませんので、そもそも自分らしさとは何かを明確にした上で、
    どのような会社や職場環境であれば望むキャリア形成を実現できるのかを見極め、早期にアクションを起こすことが重要であると言えます。

    アイグルーヴのサポート

    アイグルーヴではITエンジニアの皆様向けに、多様な働き方の実現をサポートしております。

    またフリーランスや副業を考えている方へ、案件のご紹介やキャリアアップ支援も行っております。

    本記事以外にも、スキルアップやキャリア支援、現役エンジニアのインタビュー記事など、多数掲載しておりますので、ぜひご覧くださいませ。