これからのエンジニアの働き方を「プライベート×キャリア」で考える
目次
はじめに
エンジニアのキャリアアップは、これまで「どのような役割を担うか?」「どの言語で開発をしていくか?」など役割やスキルベースで議論をされることが、非常に多かったように思います。
しかし、「国策としての働き方改革」や「フリーランスとして仕事を受けるプラットフォームの出現」、「リモート勤務のウエイトも社会的にこれからどんどん増えていく」などの環境下において、
必ずしもこれまでのキャリアアップの考え方を踏襲すべきかと言えば、必ずしもそうとは言えないケースも多々生まれています。
今後エンジニアとしてキャリアアップも含めたキャリア形成においては、プライベートの充実は欠かせません。
プライベートの充実と言っても人それぞれ解釈が異なりますが、プライベートの充実を「自分らしさの体現」と捉えると、キャリア形成において考えやすくなります。
こうした状況を踏まえ、本記事では若手エンジニアが転職や次の案件を選ぶ上での働き方を決める上で、プライベートの充実に重きを置くキャリア形成について詳しく解説していきます。
若手エンジニアがプライベートの充実にも重きを置いたキャリア形成を考えるポイント
若手エンジニアがキャリアアップ妄信するのではなく、プライベートの充実を図ることも十分考慮したキャリア形成をしていく上でのポイントについて詳しく解説していきます。
- エンジニアとしてどのレベルまでたどり着きたいかを考える
- プライベートをどの程度充実させたいかを具体的に考える
- 充実したプライベートを確保するための働き方を考える
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エンジニアとしてどのレベルまでたどり着きたいかを考える
ひと昔前であれば、新卒で入社した会社で、言われたとおりに開発に取り組むことで、横並びのキャリアを形成することは可能でした。
しかしながら、このキャリアパスは1社で勤め上げることを前提としたものであるため個人軸のものとは言い難く、他の会社への転職はもちろん、プライベートを充実させるためといった要素はほぼありませんでした。
会社に勤めるだけでなく、フリーランスでも案件を受けやすくなった昨今、キャリアパスは会社軸ではなく個人軸で描くべきですし、プロジェクトを渡り歩く感覚で会社を選ぶことも可能になりました。
以前に比べ会社への依存度が減っているからこそ、エンジニアとしての力量がより問われる時代になりました。
自己責任において、70歳まで働くことが前提となる世の中において、先々にも通用するキャリアを形成するためには主体的に考えることが必要になります。
エンジニアとしてどのレベルまでたどり着きたいかを20代で考えた上でキャリアを形成するのとそうでないのとでは圧倒的に結果が変わってきます。
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プライベートをどの程度充実させたいかを具体的に考える
キャリア形成においては、これまで議論の外になりがちであったプライベートの充実について今フォーカスが当たってきています。
国策である働き方改革やコロナ禍において加速したリモート勤務もあり、会社のある都心部で長時間働くことが前提ではなくなってきています。
こうした働き方の変化が、結果として「湘南に住み朝サーフィンをしてから10時から自宅で開発の仕事に打ち込む」、「実家のあるつくば市に住み、朝両親と畑作業をし、
午後からオンラインミーティングに参加する」と言った働き方をするエンジニアも増えています。プライベートの充実は何も「趣味を大事にする」ということだけではなく、「生まれ育った土地で両親の近くで子育てを行う」や「自然豊かな憧れの地で地域に溶け込んで暮らす」など多様性があってしかるべきものであると思います。
自身が望むプライベートの充実とは何か?どの程度のものか?を考えることが重要です。
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充実したプライベートを確保するための働き方を考える
「エンジニアとしてどのレベルまでたどり着きたいか?」「プライベートをどの程度まで充実させたいか?」
この2点を考えた後には、両方を同時に満たすことが可能かどうかの検証になります。両方望む状態を満たせるのであれば理想ですが、それが難しい場合に、どちらをどの程度譲るかの設定が最も重要になります。
ポイントはこの2つをそれぞれ別で考えた後に同時に実現できるのかを検証するというプロセスを踏むことが重要です。
これまでの考え方であれば、エンジニアとしてのキャリアアップを主体として考えることを推奨するケースも多かったように思いますが、プライベートの充実に重きを置き、
そのためにはエンジニアとしてどのレベルまでたどり着か兼ねればいけないかという順番で検証を行うことで自身にマッチしたプライベートを確保しつつもキャリアを形成していける道を見出すことが可能になります。
おわりに
エンジニアのキャリアアップは、働き方改革やリモート勤務が広がる中、ひと昔前の考え方では現状にマッチしない部分が多々出てきています。
そのため、従来のようにエンジニアとしての役割・スキル重視で考えるのではなく、充実したプライベートを明確にした上で、
それを実現するエンジニアとしての力量や働き方がどのようなものかをイメージすることで、プライベートを最大限考慮したエンジニアのキャリア形成が可能となります。
自身がキャリア形成において転職や新たなプロジェクトを選ぶ際には、このような観点を踏まえて選ぶことが今後益々重要になってきます。
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