これからのエンジニアの働き方を「子育て×キャリア」で考える
目次
はじめに
エンジニアのキャリアアップは、これまで「どのような役割を担うか?」「どの言語で開発をしていくか?」など役割やスキルベースで議論をされることが、非常に多かったように思います。
しかし、「国策としての働き方改革」や「フリーランスとして仕事を受けるプラットフォームの出現」、「リモート勤務のウエイトも社会的にこれからどんどん増えていく」などの環境下において、
必ずしもこれまでのキャリアアップの考え方を踏襲すべきかと言えば、必ずしもそうとは言えないケースも多々生まれています。
従来と異なり多様な形での働き方が可能になったことを踏まえ、エンジニアとしてのキャリアを形成していく上で、「子育て」における関わり方にも大きな変化が生まれています。
こうした状況を踏まえ、本記事ではエンジニアが転職や次の案件を選ぶ上での働き方を決める上で、「子育て」と「キャリア形成」のバランスをどのように取っていくかについて詳しく解説していきます。
エンジニアが通勤が前提でない働き方と子育てを踏まえたキャリア形成を考えるポイント
働き方改革が進む中、男性・女性共に自身が納得できる子育てを実現し、エンジニアとしてのキャリア形成をしていく上で、考慮すべきポイントについて詳しく解説していきます。
- 子供にどのような人物に育ってほしいかを具体的に考える
- 自身がどのような子育てをしたいかを明確にする
- 理想の子育てを実現する働き方を具体的に考える
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子供にどのような人物に育ってほしいかを具体的に考える
子育てを考える際には、とかく子育て本などに書かれていることに従い、子供のためにそこに書かれていることを必死にやろうとすることでかえって疲れてしまうという声も少なくありません。
子育てについて、本来正解というものはなく、子供と親の関係性をどのようにしていきたいかを決めるのは子供が自我を持つまでは親が主導権を持ち、子供の成長と共に徐々に話会いながら双方心地よいバランスを取って進めることが自然であると言えます。
これは何も考えず自然の流れに身を任せるというでもなく、将来どんな大人になってほしいかを漠然とでもいいのでイメージし、
そのような大人として子供が育つためには親としてどのような接し方・サポートが必要になるかを考えることが納得のいく子育てを実現するために非常に有効です。逆に言えば、子供にどのような大人になってほしいかのイメージを持たずして、子育てを行う自分自身がどうするべきか、どうすると良いかを考えることは非常に難しいとも言えます。
まずは、最初の一歩として漠然とでもいいのでイメージを持つことが重要です。
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自身がどのような子育てをしたいかを明確にする
どのような大人に育ってほしいかをイメージした後に、子供に対してどのような接し方をすべきか?
子供にどのような機会を提供すべきか?子供とどのような体験を共にすべきか?など検討することになりますが、
率直に言えば正解があるわけではありません。重要なのは「べき論」というよりは、「べき論を踏まえながらも子供に対して親としてどうしてあげたいか?」「親として子供とどのような時間を過ごしたいか?」を考えるが重要であると言えます。
親が自分本位に好きなことをするということではもちろんありませんが、「自分が子供と接する時間を最大化したい。
そのためには他のことに多少の制約を受けても構わない」という考え方はキャリア形成において決して悪いことではありません。
エンジニアとしてキャリアアップを最優先に人生の選択をすることも間違ってはいませんし、同様に子育てにおいて子供と過ごす時間を最大化することを最優先にする人生を選択することももちろん間違ってはいません。
大事なのはひとりのエンジニアとして、ひとりの親としてどのような人生を送りたいかを考えた際に、どのような子育てをしたいかを明確にして、キャリア形成とのバランスを取ることが重要であると言えます。
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理想の子育てを実現する働き方を具体的に考える
どの職業においても、これまでの大多数が当てはまる「通勤・長時間労働を前提とする働き方」が今働き方改革やコロナ禍の過ごし方の変化において、大きく変わってきました。
多くの職業でリモートワークが推奨され、出勤自体を前提としない働き方が多くの企業で取り入れられています。
また正社員としてだけでなくフリーランスとして働くことや副業を持つことについても、ここ数年でこれまでにないスピードで浸透してきています。
この多様な働き方が可能になった今だからこそ、これまでの言われてきた子育てのセオリーとは異なった新しいスタイルの子育てもしやすくなってきたことは間違いありません。
子育てに正解を求めるのではなく、理想の子育てを実現するために、自身がどのようにエンジニアとしてキャリアを形成していくのかについて、依然と比較して飛躍的に考えやすくなったことを改めて認識すると共に、
自分らしい子育てが出来る働き方をフラットに考え早期にアクションを起こすことが、自分らしい子育てをキャリア形成を実現するポイントであると言えます。
おわりに
子供と過ごせる時間は人生において必ずしも多いとは言えません。
そして気が付くと親として子育ての理想形を探している間に時間ばかり過ぎてしまいます。
だからこそ、エンジニアのキャリア形成においても盲目的にエンジニアとしての役割・スキル重視で考えるのではなく、親として理想的な子育てを実現するために早いタイミングで自身と向き合うことが重要となります。
自身にとって理想的で充実した子育てがどのようなものかを明確にした上で、それを実現する働き方がどのようなものかをイメージすることで、理想的な子育てをしながらキャリア形成をすることが可能となります。
自身がキャリア形成において転職や新たなプロジェクトを選ぶ際には、このような観点を踏まえて選ぶことが今後益々重要になってきます。
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