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【未経験者向け】エンジニアの仕事内容を知る「AIエンジニア」

キャリアアップ支援
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目次

    はじめに

    システム開発の仕事において、AIエンジニアは、ビジネス上で求められる課題を、AIの専門知識や技術によって解決する役割を担当するエンジニアです。

    AIエンジニアは、ITエンジニアと同様に語られるケースが多くありますがその役割は一部異なります。

    ITエンジニアの場合は、基本的にはクライアントの要望をベースに仕様書や企画書に則ったシステムの開発を行います。

    しかしながら、AIエンジニアの場合は、AIを使ったシステム構築はもちろん対応しますが、AIの特性を理解した上でビジネスでAIを活用する提案をクライアントへ行うことも求められます。

    それゆえに、一般的なITエンジニアよりも、プロジェクトの上流プロセスから関わることになるケースが多く、幅広い知識、技術が求められます。

    プログラミングの知識や技術に加え、AIの専門知識、数学知識、統計学への理解も必要となります。

    ここでは、これから社会人になる学生の皆さんや社会人として既になんらかのキャリアをお持ちの方で、システムエンジニアやプログラマーを目指される方を対象に、
    AIエンジニアの仕事の内容に加え、自分らしさを大事にキャリアを形成していくのポイントについて詳しく解説をしていきます。

    未経験者でもすぐに理解できる!自分らしさを大事にする「AIエンジニア」の仕事とは

    AIエンジニアの「仕事の概要」「業務内容」「必要スキル・関連資格」「年収イメージとキャリア形成」「自分らしい働き方」について詳しく解説していきます。

    1. AIエンジニアの仕事の概要
    2. AIエンジニアの業務内容と必要スキル・関連資格
    3. AIエンジニアの年収イメージとキャリア形成
    4. AIエンジニアの自分らしい働き方
    1. AIエンジニアの仕事の概要

      AIエンジニアは、高度なスキルが要求される職種で、ビジネス上で求められる課題をAIの専門知識や技術によって解決する役割を担うエンジニアです。

      AIエンジニアの仕事は、ITの基礎的なプログラミングの技術に加え、機械学習などのAI関連知識・技術の習得が求めらます。

      そのため、現在AIエンジニアとして活躍する方は大学院で修士や博士号を取得している方が多い状況です。

      IT産業の中でもAIを担う人材は先端IT人材と捉えられており、付加価値の創出や革新的な効率化等により生産性向上等に寄与できる存在として、今後急速に需要が高まることが見込まれています。

      AIエンジニアの仕事を細分化すると3つの役割に分けることができますが、3つの役割が必ずしも完全に分かれているわけではなく、業務が一部重なることからそれぞれを兼任しているAIエンジニアもいます。

      1)機械学習エンジニア
      機械学習エンジニアは、プログラム分野のAIエンジニアで、プロジェクトに応じた機械学習のシステム開発やプログラムの実装を行います。

      複雑なアルゴリズムを駆使し、クライアントのニーズに応えるシステム開発を行う高度な仕事です。

      2)データアナリスト
      データアナリストは、アナリティクス分野のAIエンジニアで、目的達成のためにAI技術を駆使してデータを解析・分析し、特定のパターンや相関関係を見い出す役割を担います。

      企業のサービスに対するユーザーの動向や将来のニーズを分析し、仮説を立て問題解決の手段を提案しサービスの改善に役立てたりするのが主な仕事です。

      3)データサイエンティスト
      データサイエンティストは、機械学習エンジニアの役割とデータアナリストの役割、それぞれの側面を持ち合わせたAIエンジニアです。

      大量のビッグデータから必要となる情報を分析し、導き出された結果からビジネスの状況改善のために、施策立案を行うことが役割です。

      AIの知見に加え、データ分析のためのプログラミング能力や統計学といった数学的知識、問題解決のためのコンサルティング能力も求めらる仕事です。

    2. AIエンジニアの業務内容と必要スキル・関連資格

      【業務内容】
      1)機械学習エンジニア
      ■AI開発(プログラミング分野)
      ・TensorFlow、PyTorch、Keras等のディープラーニングライブラリを活用しながら開発
      ・プログラミング言語はPythonが主流 ・エッジAIの場合CやC++を使用するケースあり
      ・開発後は、AIの精度を高めるためにデータを大量に与える
      ・データ収集やデータ作成の他、不要データの削除を行う

      2)データアナリスト
      ■データ分折(アナリティクス分野)
      ・要求する目的に対して、AI技術を駆使してデータを解析・分析し、特定のパターンや相関関係を見いだす。

      3)データサイエンティスト
      ■AI開発(プログラミング分野)+データ分折(アナリティクス分野)

      【必要スキル】
      ・機械学習やディープラーニングの知識
      ・Python、C、C++などのプログラミング言語に関する知識
      ・微分積分学、線形代数学、確率論、統計学などに関する数学的知識

      【関連資格】
      ■AIエンジニア全般で役立つ資格
      ・基本情報技術者試験
      ・G検定(ジェネラリスト)
      ・E資格(エンジニア)
      ・Pythonエンジニア認定試験
      ・統計検定

      ■データサイエンティスト向けの資格
      ・アクチュアリー資格試験
      ・オラクルマスター
      ・Python3エンジニア認定データ分析試験

    3. AIエンジニアの年収イメージとキャリア形成

      AIエンジニアの年収は、「400万円~1300万円」がボリュームゾーンで仕事の内容と所属する会社がどの工程の仕事を受けているかだけでなく、対応可能な領域によって異なります。

      日本ではAIエンジニアの重要性が海外よりも遅れて着目され始めた職種です。

      そのため、一般的なITエンジニアと比較して圧倒的に人材が不足している職種と言えます。

      AI技術の発展は、海外企業が牽引しているのが現状のため、海外でAIエンジニアの評価や収入は非常に高くなっています。

      日本では、IT人材の年収が500万円前後であるのに対し、アメリカでは1,000万~2,000万円と倍以上にもなっていますが、特にAIエンジニアの年収については、
      博士号を取得したAIエンジニアの平均年収がアメリカでは約3,300万円~5,500万円と非常に高いものになっています。

      このように世界レベルで非常に市場価値の高い職種と言え、その活躍の場は今後更に広がる可能性を秘めています。

    4. AIエンジニアの自分らしい働き方

      AIエンジニアは、圧倒的に不足していることもあり、AIエンジニアとしてのスキルを持っていることで働き方の自由度が非常に高い職種のひとつです。

      企業で働く場合でもAIエンジニアの一般的な勤務時間は9:00~18:00くらいですが、自宅で仕事のできるリモートワーク制度を取り入れている企業が多く通勤しなくても働きやすい職種で在宅での勤務を前提とするポジションの多い職種でもあります。

      また、時間の調整もしやすい職種でもあるため生活の自由度が高く、住む場所の選択肢の広く、趣味に使う時間の確保がしやすいのも特徴のひとつです。

      AIエンジニアは、仕事をする中で自身のライフスタイルの変化にあわせ、自分らしさを大事にして働くための選択を選びやすい職種と言えます。

    おわりに

    AIエンジニアは、海外でも高い評価を受ける職種であり、日本においても評価が高くなり注目を集めている職種です。

    産業の中でもAIエンジニアは、ビッグデータやIoTを担う人材と同様に先端IT人材と捉えられ、付加価値の創出や革新的な効率化等により生産性向上等に寄与できる存在として、今後急速に需要が高まることが見込まれています。

    AIエンジニアの需要が高いと言われている業界は、医療、農業、製造業でこれらの業界ではAIの導入による改革が益々進められていきますので、AIエンジニアは非常に市場価値の高い職種と言えます。

    また、AIエンジニアは、仕事をする中で自身のライフスタイルの変化にあわせ、自分らしさを大事にして働くための選択を選びやすい職種と言えます。

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