Columnコラム

【未経験者向け】エンジニアの仕事内容を知る「プロトタイプ型開発」

スキルアップ支援
作成日
更新日

目次

    はじめに

    システム開発の仕事において、システム開発手法を理解することは重要です。

    ひと口にシステム開発といっても、案件ごとに開発手法はさまざまですが、「最小工数」で「最大利益」を上げるためには、プロジェクトの規模やリリースまでの納期など、開発したいシステムに適した手法を選択する必要があります。

    プロトタイプ型開発は、早い段階で試作品を依頼者に納品する開発手法です。

    システム開発の経験がなく完成品のイメージが漠然としかない依頼者でも、実際にシステムを操作できるので完成品を正確にイメージすることが可能であるという特徴を持っています。

    ここでは、これから社会人になる学生の皆さんや社会人として既になんらかのキャリアをお持ちの方で、システムエンジニアやプログラマーを目指される方を対象に、
    システム開発手法のひとつである「プロトタイプ型開発」の手法とメリット・デメリットを詳しく解説をしていきます。

    未経験者でもすぐに理解できる!「プロトタイプ型開発」とは

    プロトタイプ型開発の手法やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

    1. プロトタイプ型開発の概要
    2. プロトタイプ型開発のメリット
    3. プロトタイプ型開発のデメリット
    1. プロトタイプ型開発の概要

      プロトタイプ型開発とは、開発の早い段階で「プロトタイプ(試作品)」を依頼者に提供し、依頼者側で試作品を評価・検証してもらい詳細な仕様やプログラムを詰めていく開発手法です。

      システム開発の経験が少ない依頼者の中には、実現させたいシステムはあっても、具体的な案が思いつかないケースもあるため、漠然とした全体像を、言語化させるのに役立ちます。

      プロトタイプを依頼者に提供するこで、システムが具体的に可視化され、追加したい仕様や本当に求めていた完成イメージなどについて、
      依頼者が理解しやすくなり追加の要望もしやすくなるため、開発後半になってからの手戻りのリスクを低減することが出来ます。

      つまり、プロトタイプ開発の目的は、「プロジェクトのリスクと開発にかかるコストの低減」にあり、アウトプットしたプロトタイプを依頼者に、都度確認・評価してもらうことで、起動修正を少しずつ行っていくことが可能となり、理想とするシステムを開発していくことができます。

    2. プロトタイプ型開発のメリット

      プロトタイプ型開発のメリットは、「初期段階で完成品のイメージができる」「開発後に大きな修正を防げる」「システムの質に期待できる」ことが挙げられます。

      プロトタイプ型開発では、システムを開発した経験がない依頼者側は、つくりたいシステムがあっても漠然としたイメージを抱いてしまいがちですが、具体的なイメージを持たなければ、開発したいシステムは仕上げることはできません。

      システム開発の経験がない方であっても、実際のシステムを確認、操作してみることでシステムのイメージを把握することができます。

      また、システム開発経験がない依頼者側と意思疎通がうまくいかないままシステムが完成してしまうと依頼者側から「思っていたものと違った」と言われるリスクがありますが、
      プロトタイプ型開発であれば、プロトタイプを作り上げて検証し作り直していくため、細かい修正はあっても大きな修正が起ることは基本的にありませんので、開発中の予期せぬリスクを回避できる点は、費用面からも納期面からも大きな魅力です。

      さらに、システム開発を依頼する際、最初からシステムの仕様が細かく決まっていることはあまりなく、開発途中で仕様に追加したい機能も出てくるものですが、
      プロトタイプ開発では、段階的に開発を進めていく際にそのシステムの使用感を確かめることが可能であるため、システムの質を高めることが可能です。

    3. プロトタイプ型開発のデメリット

      プロトタイプ型開発のデメリットは、「大規模なシステム開発には向かない」「プロジェクトが泥沼化してしまうリスクが高い」「開発会社側の負担が大きい」ことが挙げられます。

      プロジェクトの規模が大きくなるほど、システム開発に関与する関係者は増えていくため、開発に携わるスタッフのスケジュールを何度も調整し、集め、試作品を検証していては、逆に作業効率が悪くなってしまいます。

      また、システム開発会社側としては、知識や技術を信頼して丸投げをしてくれた方が作業を進めやすく、依頼者側としては、実際に稼働するシステムを操作しながら仕様を決められるというメリットがある開発手法ですが、
      技術や知識がない依頼者側が無理な要望を伝えてしまうことによって、開発途中で依頼者側と開発会社側で、意見が対立してしまい、プロジェクトが泥沼化してしまうというリスクがあります。

      さらに、試作品を1回1回作り上げて、依頼者側に確認していただき、その都度仕様を変更していくプロトタイプ型開発は、開発会社側の負担が大きくなってしまうリスクが高い開発手法とも言えます。

    おわりに

    プロトタイプ型開発は、開発の早い段階で「プロトタイプ(試作品)」を依頼者に提供し、依頼者側で試作品を評価・検証してもらい詳細な仕様やプログラムを詰めていく開発手法です。

    システム開発の経験が少ない依頼者の中には、実現させたいシステムはあっても、具体的な案が思いつかないケースもあるため、漠然とした全体像を、言語化させるのに役立ちます。

    プロトタイプを依頼者に提供するこで、システムが具体的に可視化され、追加したい仕様や本当に求めていた完成イメージなどについて、依頼者が理解しやすくなり追加の要望もしやすくなるため、開発後半になってからの手戻りのリスクを低減することが出来ます。

    一方で、試作品を都度つくりあげなければいけないため、システム開発会社側の負担が大きくなってしまう開発手法とも言えます。

    アイグルーヴのサポート

    アイグルーヴではITエンジニアの皆様向けに、多様な働き方の実現をサポートしております。

    またフリーランスや副業を考えている方へ、案件のご紹介やキャリアアップ支援も行っております。

    本記事以外にも、スキルアップやキャリア支援、現役エンジニアのインタビュー記事など、多数掲載しておりますので、ぜひご覧くださいませ。