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【未経験者向け】エンジニアの仕事内容を知る「MVCモデル」 

言語/入門編
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目次

    はじめに

    システム開発の仕事において、システム開発手法を理解することは重要です。
    ひと口にシステム開発といっても、案件ごとに開発手法はさまざまですが、
    「最小工数」で「最大利益」を上げるためには、プロジェクトの規模やリリースまでの納期など、
    開発したいシステムに適した手法を選択する必要があります。

    MVCモデル(モデル・ビュー・コントローラーモデル)は、
    「Model(モデル)」、「View(ビュー)」、「Controller(コントローラー)」
    の頭文字から名付けられた「Webシステムの開発に活用される」ことが多い、
    プログラムの処理を役割毎に分ける開発手法です。

    また、開発手法というよりも
    「システム開発における設計思想」として使われることが多く、
    Webフレームワークの概念として採用されることもあります。

    ここでは、これから社会人になる学生の皆さんや社会人として
    既になんらかのキャリアをお持ちの方で、
    システムエンジニアやプログラマーを目指される方を対象に、
    システム開発手法のひとつである「MVCモデル」の手法と
    メリット・デメリットを詳しく解説をしていきます。

    未経験者でもすぐに理解できる!「MVCモデル」とは

    MVCモデルの手法やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

    1. MVCモデルの概要
    2. MVCモデルのメリット
    3. MVCモデルのデメリット
    1. MVCモデルの概要

      MVCモデル(モデル・ビュー・コントローラーモデル)とは、
      「Model(モデル)」、「View(ビュー)」、「Controller(コントローラー)」
      の頭文字から名付けられ、プログラミングの中身をわかりやすく整理するために用いる手法です。

      MVCモデルにおいて、それぞれの文字はシステム処理の中核である「Model」、
      表示・出力を司る「View」、
      ユーザーからの入力情報を受け取ってその内容に応じてViewとModelを制御する「Controller」を示し、
      プログラムの処理を役割毎に分ける開発方法になっており、
      Webシステムの開発に活用されることが多くなっているのが特徴と言えます。

      MVCモデルでは、「Model」「View」「Controller」に分けるため、
      システム開発が整理整頓されることで開発効率を高められ、
      かつプログラミングの複雑化も抑制できるため、分かりやすい開発環境が構築可能です。

      そのため、システム開発において開発効率を最優先する場合や、
      開発スタッフの負担を軽減したい場合は導入する価値が非常に高い開発方法と言えます。

      また、このMVCモデルは、開発手法というよりも
      「システム開発における設計思想」として使われることが多く、
      Webフレームワークの概念として採用されることもあります。

      「Ruby on Rails」や「CakePHP」などは、
      MVCの考え方に基づいて設計されたフレームワークのひとつです。

    2. MVCモデルのメリット

      MVCモデルのメリットは、
      「デザイナーとエンジニアで作業領域を分担」
      「処理の複雑化を防ぐ」
      「専門性の高い仕事がしやすい」
      ことが挙げられます。

      MVCモデルは、ModelとViewを切り離したことにより、
      表示した際の見た目(View)をデザイナーが担当し、
      データ処理(Model)の部分をエンジニアが担当するなど
      それぞれ分担できるため作業がやりやすくなるメリットがあり、
      Controllerを用意することでViewから
      Modelのクッションになるため処理の複雑化を防ぐことが可能となります。

      また、MVCモデルでは、Model、View、Controllerそれぞれで分割して
      専門性が高い仕事が可能になり、専門的な仕事の独立性が非常に高く、
      変更なども柔軟に対応できるため、
      専門性の高い業務を分けることで作業効率とクオリティーを向上させやすくなります。

      さらに、Model、View、Controllerそれぞれが独立性が高く
      各分野ごとに異なった専門性に特化しているため、
      高度なバグ修正やトラブルにも柔軟に対応できるメリットがあります。

      これらのメリットにより、実際に現在どのような作業を行っているのか
      理解しやすくなるのでさらなる開発効率の向上に繋げることが可能です。

    3. MVCモデルのデメリット

      MVCモデルのデメリットは、
      「部分的な負担が出てくる」「役割、機能分割に時間がかかる」
      「コントローラーへの依存が高くなる」ことが挙げられます。

      システムや製品開発の規模が大きくなると、
      部分的な負担が大きくなってしまい、
      システム開発の管理部分を担うModel部分の負担が大きくなってしまうと
      開発効率が低下する可能性があります。

      また、役割分担を行う際の詳細設計を細かく行う必要があることから時間がかかってしまい、
      機能分割を行う際にも時間がかかってしまいます。
      さらに、システムや製品の開発規模を大きくする際にModel部分が増大すると、
      結果的に間をつなぐ役割のコントローラーへの依存度が高くなってしまい、
      コントローラーで行う処理も同様に増加し、処理量が多くなる結果に繋がってしまい、
      結果としてシステム開発の低下を招いてしまうリスクがあります。

    おわりに

    MVCモデルとは、Model、View、Controllerの頭文字から名付けられ、
    プログラミングの中身をわかりやすく整理するために用いる手法です。

    MVCモデルにおいて、それぞれの文字はシステム処理の中核である「Model」、
    表示・出力を司る「View」、
    ユーザーからの入力情報を受け取って
    その内容に応じてViewとModelを制御する「Controller」を示し、
    プログラムの処理を役割毎に分ける開発方法になっており、
    Webシステムの開発に活用されることが多くなっているのが特徴と言えます。

    このMVCモデルは、開発手法というよりも
    「システム開発における設計思想」として使われることが多く、
    Webフレームワークの概念として採用されることもあります。
    「Ruby on Rails」や「CakePHP」などは、
    MVCの考え方に基づいて設計されたフレームワークのひとつです。

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