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【入門編】C#とは?活用できる仕事は?

言語/入門編
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目次

    はじめに

    C#(シーシャープ)は、2002年1月にマイクロソフトからリリースされたC系言語(C言語、C++)の一つです。

    マイクロソフトが開発したプログラミング言語ではありますが、Windows向けアプリケーション以外にもMac OSやiOS、Androidといった他のOSにも対応しています。

    現在ではUnityなどの新たなフレームワークの登場によって、ゲームやAR/VRといった開発もできるようになったことから、将来性の高い言語としても注目を集めています。

    今回はC#エンジニアが活躍する仕事やC#を使った仕事についてご紹介いたします。

    これからITエンジニアの需要が高まっていく中で、どのようなキャリアを形成していくのか、スキルを身に着けていくのかを見極めることが大切です。

    また自身のやりたい仕事や目指す仕事は何か、将来あるべき姿に近づくために何が必要なのかを明確にするために、C#の特長をご紹介します。

    C#でできること

    1. C#とは?
    2. C#を活用した仕事とは?
    1. C#とは?

      C#は、2002年1月にマイクロソフトからリリースされたC系言語(C言語、C++)の一つです。

      C++やJavaといった世界的に使われている言語と同じ「オブジェクト指向」を採用しています。

      C#の誕生前は、C言語やC++を中心にプログラミングが行われていました。

      どちらも強力な言語ですが、求められる技術レベルは高く、活用するためにはある程度の習熟が必要な言語であるという課題がありました。

      このような背景のもと、マイクロソフトがC#を開発するにいたっています。

      C++にさらに++をつけて#にしたとも言われており、C++をさらに進化させた言語です。

      なお++はプログラムの構文で、「+1」をする処理を意味しています。

      C++に+1するのでC#(++++)といった意味があると言われています。

      なお、C#はC言語やC++を進化させた言語ではありますが、C/C++とは別の言語であり、互換性はありません。

    2. C#を活用した仕事とは?

      C#はVisual StudioというIDE(Integrated Development Environment:統合開発環境)を利用することで、
      .NET Framework上で稼働するWindows向けのアプリを効率的に開発するのに適しています。

      Visual Studioにより、チェックボックスやドロップダウンリストなどのフォームやボタンなどを直感的に配置できるため、 綺麗なGUIアプリケーションを簡単に作ることができます。

      C#を活用した仕事は、主に4つに分類されます。

      その内訳は、業務用アプリケーション開発、Webアプリケーション開発、ゲーム開発、クロスプラットフォーム開発です。
       ①業務用アプリケーション開発
       ②Webアプリケーション開発
       ③ゲーム開発
       ④クロスプラットフォーム開発

      ①業務用アプリケーション開発
      C#は、C系言語特有の堅牢さと汎用性の高さを持つことに加えて、フレームワークを利用することで開発コストの軽減が可能です。

      そのため、業務用の大規模アプリ開発に使用されています。

      Visual Studioを活用することで、綺麗なGUIアプリケーションを簡単に作成できるため、使いやすさを考慮した開発ができることも、C#の強みといえます。

      ②Webアプリケーション開発
      C#は、ASP.NETというWebフレームワークを使用することで、Webアプリケーションを開発することができます。

      ASP.NETでもVisual Studioを使えるため、 チェックボックスやドロップダウンリストなどのフォームやボタンなどをドラッグ&ドロップで配置し、簡単にWebアプリケーションを開発できます。

      Web開発でよく使われるスクリプト言語と比較して、安定性が高く、処理速度も速いことから、特に、アクセスの多いWebサイトやWebアプリで使用されています。

      ③ゲーム開発
      C#の活用先として人気が高いものがゲーム開発分野です。

      C#単体では3Dを多用した画面の描画や、C/C++が用いられる分野のような、高度な最適化が必要な計算処理はあまり得意ではありません。

      しかし、C#はUnityというゲームエンジンを使うことでゲームを開発できます。

      Unityはユニティー・テクノロジーズ社が提供するゲーム開発プラットフォームです。

      3Dだけでなく、2Dゲーム開発にも対応しています。

      開発の経験が浅い方でも複雑な3Dの処理などが簡単に行えるため、多くのアプリ開発の現場で使用されています。

      また、UnityはARやVRにも対応しているため、多くの開発ベンダーはC#とUnityを活用してAR/VRアプリの開発を進めています。

      ④クロスプラットフォーム開発
      C#は、Xamarinという開発ツールを使うことで、Mac OSやiOS、Android向けのアプリも開発できます。

      Visual Studio for Macもリリースされたことで、MacでもC#を使った開発ができます。

      多くの環境に適したアプリケーションを開発できるため、開発にかかる工数やコストを削減できることも、C#が好まれる要因になっています。

    おわりに

    C#は、汎用性が高く、将来性の期待できるプログラミング言語です。

    マイクロソフトが開発したプログラミング言語ではありますが、Windows向けアプリケーション以外にもMac OSやiOS、Androidといった様々なOSに対応しています。

    Visual Studioを活用することで、専門的な知識がなくとも直感的にプログラミングができるほか、業務用アプリやWebアプリ、ゲームなど様々な開発で採用されているため、プログラミング初心者におすすめのプログラミング言語の一つといえます。

    自身の将来のエンジニア像、ありたい姿を描きながら、どのような仕事をしていきたいかやどのスキルを身に付けなくてはならないかを見極め、自分らしいキャリアを積んでいきましょう。

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