【入門編】C++とは?活用できる仕事は?
目次
はじめに
C++(シープラスプラス)とは、C言語の機能拡張を目的に開発され、1983年に公開されたプログラミング言語です。
C言語にオブジェクト指向プログラミングをはじめとする様々な改良が加えられたもので、効率良くプログラミングできるように開発されています。
比較的古い言語ではありますが、汎用性の高さや処理速度の速さ、複雑なプログラムにも対応できる柔軟性など多くのメリットがあり、現在でもさまざまな分野で利用されています。
今回はC++エンジニアが活躍する仕事やC++を使った仕事についてご紹介いたします。
これからITエンジニアの需要が高まっていく中で、どのようなキャリアを形成していくのか、スキルを身に着けていくのかを見極めることが大切です。
また自身のやりたい仕事や目指す仕事は何か、将来あるべき姿に近づくために何が必要なのかを明確にするために、C++の特長をご紹介します。
C++でできること
- C++とは?
- C++を活用した仕事とは?
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C++とは?
C++は、C言語の機能拡張を目的に開発され、1983年に公開されたプログラミング言語です。
C言語は、1972年にAT&Tベル研究所で開発された汎用プログラム言語です。
C言語は高速処理で高い汎用性を誇る一方、習得難易度が高いことが課題でした。
C++は、C言語と同等レベルの処理速度と、人が理解しやすいコンパクトなプログラムを実現するために開発されています。
そのため、「Cよりも前進した言語」という意味を込めて++の記号が付け加えられています。
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C++を活用した仕事とは?
C++はC言語の機能を拡張した言語であるため、基本的にC言語で開発できるものであればC++でも開発可能です。
OS、メモリ、ハードウェアなどのリソースにアクセスすることも、アプリケーションを作ることも可能です。
C言語と同等レベルの高速処理が可能なため、大量のデータを扱うシステムでC++が選択されることが多くあります。
++を活用した仕事は、主に4つに分類されます。
その内訳は、Webアプリケーション開発、組み込みソフトウェア開発、機械制御、AI開発です。
①Webアプリケーション開発
②組み込みソフトウェア開発
③機械制御
④AI開発①Webアプリケーション開発
C++は他言語と比べてアプリケーションの実行速度が早く、動作が安定しているため、Webアプリケーションの開発言語として使用されています。Chrome(クローム)、Unreal-Engine(アンリアルエンジン)など著名なWebアプリケーションの開発言語として採用されています。
しかしながら、プログラミングの難しさや開発コストの高さがネックであること、Webサービス開発に最適化されているPHPやRuby、Pythonといった言語が台頭していることから、採用機会は減少しています。
②組み込みソフトウェア開発
C++は処理速度が速く、実行する環境が最小限で済むため、組み込みソフトウェアの開発でも利用されます。組み込みシステムとはハードウェアに組み込まれているソフトウェア全般を指します。
C++や、その前身であるC言語は、ハードウェアの制御を行う組み込みシステムの開発に用いられる代表的なプログラミング言語です。
③機械制御
C++は、ロボットやIoTシステムなどの最先端の制御技術の開発に活用されています。複雑なプログラミングが可能であること、処理速度が速いC++は、動作の正確さ、速度、安全性などに厳密な制御が求められる分野に適した言語といえます。
④AI開発
代表的なAI開発言語としてPythonが挙げられますが、C++もAI開発に欠かせないプログラミング言語のひとつです。Pythonだけでは実装しにくい複雑なプログラミングも、汎用性が高く処理速度に優れるC++を活用すれば実装が可能になることもあります。
実際に、AIの活用事例として有名な音声認識、画像認識、深層学習などの開発にC++が用いられています。
おわりに
C++は、汎用性が高く、先端技術の開発にも使用されるプログラミング言語です。
前身であるC言語の特長を受け継ぎ、ハードウェアへのアクセスや高速処理が可能であることから、高度で複雑なプログラミングにおいて今後も活用されるプログラミング言語といえます。
習得難易度はやや高いですが、機械工学を学ぶ方にとっては習得して損はありません。
自身の将来のエンジニア像、ありたい姿を描きながら、どのような仕事をしていきたいかやどのスキルを身に付けなくてはならないかを見極め、自分らしいキャリアを積んでいきましょう。
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