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【入門編】SQLとは?活用できる仕事は?

言語/入門編
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目次

    はじめに

    SQL(エスキューエル、シークェル、シークル)とはリレーショナルデータベースのための標準的なクエリ言語です。

    SQLはデータベース言語の中で最も普及している言語のひとつであり、多くの企業や組織で活用されています。

    SQLはデータを分析して洞察を獲得するなど、ビジネス上の課題を特定し解決するためツールとして使用されています。

    今回はSQLエンジニアが活躍する仕事やSQLを使った仕事についてご紹介いたします。

    これからITエンジニアの需要が高まっていく中で、どのようなキャリアを形成していくのか、スキルを身に着けていくのかを見極めることが大切です。

    また自身のやりたい仕事や目指す仕事は何か、将来あるべき姿に近づくために何が必要なのかを明確にするために、SQLの特長をご紹介します。

    SQLでできること

    1. SQLとは?
    2. SQLを活用した仕事とは?
    1. SQLとは?

      SQLは、1970年代後半にIBMの従業員であるエドガー・F・コッドによって考案されました。

      当時、複雑なデータを扱う際には煩雑な操作が求められ、その統合性を維持することは困難でした。

      データの検索や操作には、専用のプログラミング言語が必要であり、習得に時間がかかるという問題もありました。

      エドガー・F・コッドはこの問題を解決するために、リレーショナルデータベースモデルを提唱しました。

      リレーショナルデータベースモデルは、表形式のデータを扱うモデルです。

      このデータベースを扱う言語としてSQLが考案されています。 SQLを活用することで、複雑なデータであっても簡単に検索、操作、統合が容易になるため、データベースの利用が広がりました。

      その後、様々なベンダーがSQLを実装し、データベース管理システムを提供するようになりました。

      代表的なものとしては、Oracle、IBM DB2、Microsoft SQL Server、MySQL、PostgreSQLなどがあります。

      SQLの標準化は継続して行われ、現在ではSQL-92、SQL:1999、SQL:2003、SQL:2008、SQL:2011、SQL:2016、SQL:2019など複数、のバージョンが存在します。

    2. SQLを活用した仕事とは?

      SQLはデータベース言語であり、データベースを管理するソフトウェアを操作・制御することができる言語です。

      プログラミング言語ではないため、システムを開発することはできませんが、データベース管理やデータ解析を行う様々な仕事で活用されます。

      SQLを活用した仕事は、4つに分類されます。

      その内訳は、データベース管理者、データアナリスト、データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニアの4つです。
       ①データベース管理者
       ②データアナリスト
       ③データサイエンティスト
       ④ソフトウェアエンジニア

      ①データベース管理者
      データベース管理者は、企業や組織のデータベースを管理する仕事です。

      データベースの設計や構築、保守、チューニングなどを行い、データの正確性やセキュリティを検討します。

      SQLを用いて、データの操作や管理を行います。

      ②データアナリスト
      データアナリストは、企業や組織のデータを分析し、ビジネス上の課題を解決する仕事です。

      SQLを用いて、データベースから必要なデータを取得し、分析を行います。

      分析結果を報告書やプレゼンテーションとしてまとめ、意思決定者に提供します。

      ③データサイエンティスト
      データサイエンティストは、大量のデータを分析して、ビジネス上の価値を生み出す仕事です。

      SQLを用いて、複雑なクエリを作成し、データの集計やグループ化、予測分析などを行います。

      また、機械学習や統計分析などの手法を用いて、データを分析します。

      ④ソフトウェアエンジニア
      ソフトウェアエンジニアは、ソフトウェアの設計や開発を行う仕事です。

      SQLを用いて、データベースとの連携を行い、データの読み書きや更新などを行います。

      また、SQLを用いて、ソフトウェア内でデータの操作や集計などを行うこともあります。

    おわりに

    SQLは、データを分析して洞察を獲得するなど、ビジネス上の課題を特定し解決するためツールとして使用されるデータベース言語です。

    プログラミング言語ではないため、システムを開発することはできませんが、データベース管理やデータ解析を行う様々な仕事で活用されます。

    コンピュータを扱うときには、ほとんどの場合、何らかのデータベースへのアクセスが生じます。

    近年はビッグデータ活用が話題になっていますが、ビッグデータを処理するインターフェースとして、SQLが提供されていることが一般的です。

    これからもデータベースやSQLに対する需要は高まることが予想されるため、押さえておいて損はない言語といえます。

    自身の将来のエンジニア像、ありたい姿を描きながら、どのような仕事をしていきたいかやどのスキルを身に付けなくてはならないかを見極め、自分らしいキャリアを積んでいきましょう。

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